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社会福祉法人 十字の園

電話でのお問い合わせはTEL.053-436-9535

〒431-1304 浜松市北区細江町中川7220-11

理念・沿革concept&history

創立の趣意

 1953年(昭和28年)、社会福祉法人十字の園の母体でもある「聖隷福祉事業団」はドイツから5人のディアコニッセを招き、1954年(昭和24年)「浜松ディアコニッセ母の家(キリスト教婦人奉仕団体)」が設立されました。
 母の家の所属するハニ・ウォルフさんは、夢の中で、大きな広い家の中で、一人寝かされているお年寄りに出会いました。声をかけると喜んで何でも話される姿に接し、「お年寄りは一人で淋しいのです。話をする人がほしいのです。私たちの老人ホームは、一人で寝ているお年寄りのために先にしなければならない。神様は、きっと私にその事を命じておられる」と確信し、故郷ドイツの母の家の人々に、日本の高齢者の窮状を伝え寄付金を募って下さいました。
 これを基金として、生活保護法に基づく常に介護が必要な方々に向けた入所施設を1961年(昭和36年)に開設し、特別養護老人ホームの先駆けとなりました。
 地上において困難な寂しい最後を生きる人々に向けたハニ氏の熱い思いを、神が祝し用いられた。この出来事を十字の園の原点として、また今後の活動の指針として 息づいています。


理念

今、私の前にいる、その人の、すべてを、大切にします。

「今」とは
 時間としての「今」であり、気持ちの上での「今」です。待たせることも、後回しにすることもできないのが福祉です。しかし、やむを得ない事情で、すぐに応えられない場合には、理由を伝え、理解を得て待っていただくこともあります。誠意ある対応が信頼に結びつきます。

「私の前」とは
 福祉に携わるのはこの「私」であり、自分自身が主体的に能動的に行動します。私の「前」は面と向かっていることだけでなく、いつも「心にかけている」という意味の「前」です。私たちはいくら努力しても「相手の身」になることはできません。しかし、お互いの心が通い合うことによって「相手の身」に近づくことはできます。

「その人の」とは
 私と私の前の人とは、一対一の関係になります。「その」という言葉を使うとき、物を指すときも、話のときも、人を指すときも極めて具体的です。私の前の人は「私」を必要とする特定の「人」であり、「私」が必要とする特定の「人」なのです。具体的に手を差し延べるのは、私の前にいる「その人」です。

「すべてを」とは
 その人を理解し信頼関係が築かれることによって、より良い介護サービスを提供できます。私の前にいるその人の「すべて」とは、その人の歩んできた人生のすべてであり、身体も、精神も、家族も、病気も、今も、過去も、未来も含めた「すべて」です。「すべて」の言葉は、同時に「大切にする」ことにも掛かっています。

「大切にします。」とは
 自分が大切にされることは、本当にうれしいことです。人格を尊重し、大切にされて生きることは大きな喜びです。その人をありのままに受けとめ、慈しみ、包みこむよう気持ちで関わっていくことの意味をこめて「大切」の言葉を使っています。

「普通の生活」へのこだわり

 「ユニットケア」とは「普通の生活」です。施設で暮らしていても、地域の中の一人としての「普通の生活」を創ることから、ユニットケアの思想に基づき福祉サービスを提供しています。かつての「流れ作業的ケア」から「生活を共にするケア」に、馴染みの関係を大切に「みるケア」から「関わるケア」に、環境を創り、関係を創り、一人一人の自分らしさを実現する方法の一つです。
 特別養護老人ホーム浜松十字の園は、4人部屋が主体の従来型施設ではありますが、1999年(平成11年)、入居者と職員を8つの小さな単位(ユニット)に分け、ユニット単位での生活を創っていくことから始めました。「普通の生活の場では、ユニホームは着ていないよね」という考えから、看護職員・介護職員の制服廃止に着手しました。開設以来40年着てきた制服を脱ぎ捨てることは容易なことではありませんでしたが、ベテラン看護師の行動に端を発し、2001年(平成13年)2月、職員全員がこの考え方に納得し制服を脱ぎました。
 伝統に縛られるのではなく、新時代の生活支援(介護)のための変化、それはお年寄りが普通に生きるため、より幸せに生きるための生活を考えた決意でした。

沿革

 1953年
昭和28年
 聖隷保養園(現在の聖隷福祉事業団)はドイツから5人のディアコニッセを招きました。
1959年
昭和34年
 ハニ・ウォルフ氏はドイツへ一時帰国し、母の家や教会を巡り、600万円の献金を得て、浜松へ帰ってきました。この献金額は、当時見込まれていた建設資金516万円を上回っていました。
 1961年
昭和36年
生活保護法に基づく保護施設「十字の園老人ホーム(定員30名)」が日本初の介護老人ホームとして開設しました。 
 1964年
昭和39年
老人福祉法の制定により「特別養護老人ホーム」として認可を受けました。 
 1974年
昭和49年
 増築により定員が120名になりました。
 1976年
昭和51年
施設内の介護用入浴設備を近隣に住まわれている方々も利用できるよう「入浴サービス事業」を開始しました。 
 1982年
昭和57年
大規模修繕工事を行い、現在の本館建物が整備されました。 
1987年
昭和62年
1971年(昭和46年)に御殿場十字の園、1981年(昭和56年)に伊豆高原十字の園が開設されたため、施設名を「浜松十字の園」へ改称しました。 
 1999年
平成11年
在宅棟を増築し、ショートステイ、デイサービスセンター、ヘルパーステーションを開設しました。 
 2000年
平成12年
介護保険法の制定により、介護老人福祉施設、短期入所生活介護、通所介護、訪問介護の指定を受けました。また、居宅介護支援事業を開始しました。 
 2007年
平成19年
地域密着型認知症対応型通所介護「デイサービスセンターのんき」を開設しました。 
 2008年
平成20年
地域密着型小規模多機能型許多期介護「小規模多機能ホームあんき」を開設しました。
民間福祉事業(介護保険外デイサービス)「根洗荘」の支援を開始しました(2009年より自主事業としました)。 
 2011年
平成23年
 「根洗荘」の移転に伴い名称を「元気プロジェクト根洗荘」と改称しました。また、ヘルパーステーションおよび居宅介護支援事業所を「元気プロジェクト根洗荘」建屋へ移転しました。